食中毒ときくと、なんだか人ごとのようで、身近な問題だとはとらえない人が多いのではないでしょうか。
実は、それが簡単に身近な問題になってしまうのです。
ある日、何気なく食べたおいし〜いお肉が、あなたのお腹を何週間も蝕むのです。
今回は生焼けの鶏肉による食中毒、急性胃腸炎にならない回避策、なった時はどんな痛い目にあうかについて、経験者の視点からみていきます。
苦しむことになる前に、ぜひご一読を。
食中毒対策:お店で出てきても安心できない!
家庭で肉類を調理するときには、よく火が通っているかかなり気をつけますよね。
でも、お店ででてきたらどうでしょう?
そこは、とある炭火焼をウリにした居酒屋。
駅から少し離れていて、まさに知る人ぞ知る感じの雰囲気です。
最初の乾杯をしたあと、お腹ぺこぺこのあなたの前に、外はかりっと中はジューシーに焼けた豚肉や鶏肉、干物の焼き魚などが香ばしい匂いとともにあなたの前に運ばれてきます。
ぷりぷりの厚みのある鶏肉。
そこであなたは気づきます。
「あれ?少し中まで火が通ってないみたいだけど?」
「まあ、大丈夫か。おいしそうだし。お店がだしてるんだから。」
はい、だめです。
ここで食べたらアウトです。
どんなにその鶏肉がおいしそうでも。実際にそれはおいしかったけれども。
生焼けの鶏肉には、カンピロバクターという怖い菌がいて、およそ5日ほどの潜伏期間を経て、あなたの胃腸を攻撃してきます。
カンピロバクターに対抗する鉄則は、
「お店で出てきても食べないこと」これにつきます。
食べたらどうなる?症状は?
カンピロバクターによる症状は、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などがありますが、実際に私は多くの症状が出ました。
・39度の高熱
・びっくりするほどの悪寒(高熱と悪寒はインフルエンザ並み)
・下痢で家から数日出られず(トイレから離れられない)
・その後2週間以上も胃痛・腹痛・下痢に悩まされる
急性胃腸炎になると好きなものももちろん食べることができません。
経口補水液をとって、脱水症状を予防しつつ整腸剤を飲むくらいしか対策がとれないのが実情です。
というのも、食中毒で下痢や嘔吐などの症状がある場合、身体は悪いものを身体の外に出そうと必死になっているので、下痢止めなどその作用を止める薬を服用してはいけないのです。もし服用すると、かえって症状が長引いてしまうことにもなります。
そんなわけで、お医者さんで処方されたのは、子供の時からなじみのあるやさしいお薬、ビオフェルミン♩でした。
同じ生肉を食べてもならない人もいる?
さて。
実は、上記の知るひとぞ知るおいしい炭火焼のお店で半生の鶏肉を食べたとき、友達3人が一緒でした。
5日後、激しい腹痛と発熱に苦しんでいたのは私ともうひとり。
4人中2人がカンピロバクターに完敗しました。
そんなわけで、結論からいうと同じお肉を食べても、発症して悪夢を見るひとと、平気な顔して日常生活を笑顔で送ることができる人がいるということです。
そのときの疲労状態や免疫力、体力など弱いひとほどやられるといっていいでしょう。
でも、自分は元気だからといってわざわざ胃腸炎になるリスクを冒す必要はないと思うので、
「鶏のなま肉は食べない!!!」と心に誓って、楽しい外食をしましょう〜
おしまい。
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